俺様富豪と甘く危険な恋
心から話せる友人は優香だけで、日本にいないから今回のことで心配かけることもなかった。
「朝日奈さんはそういう人、いますか?」
「ダニエルだけだな。彼はイギリスにいた頃、親父がボディーガードにつけたんだ。それほど年も変わらない奴に守られるかと思うと反抗心で最初は仲が悪かったよ」
「ダニエルさん、最初は怖かったけれど料理から秘書の仕事まで何でもこなせてすごい人ですよね」
最初に声をかけられたのは九龍駅のレストルームだった。
(あの時は殺されるかと怖かった。それよりも怖い目に遭ったわけだけど)
「そんなにダニエルを褒めないでくれないか?」
「どうしてですか? 何でもできるスーパーマンみたいな人ですよね」
そう言ってチョコレートをひとつつまんだ栞南の手が蓮につかまれ、彼の方へ引き寄せられる。
「チョコが食べたいんですか?」
栞南は蓮の口にチョコレートを入れようとする。蓮は艶やかなチョコレートが口の中に入ったところで、グッと栞南に顔を近づけた。
「朝日奈さんはそういう人、いますか?」
「ダニエルだけだな。彼はイギリスにいた頃、親父がボディーガードにつけたんだ。それほど年も変わらない奴に守られるかと思うと反抗心で最初は仲が悪かったよ」
「ダニエルさん、最初は怖かったけれど料理から秘書の仕事まで何でもこなせてすごい人ですよね」
最初に声をかけられたのは九龍駅のレストルームだった。
(あの時は殺されるかと怖かった。それよりも怖い目に遭ったわけだけど)
「そんなにダニエルを褒めないでくれないか?」
「どうしてですか? 何でもできるスーパーマンみたいな人ですよね」
そう言ってチョコレートをひとつつまんだ栞南の手が蓮につかまれ、彼の方へ引き寄せられる。
「チョコが食べたいんですか?」
栞南は蓮の口にチョコレートを入れようとする。蓮は艶やかなチョコレートが口の中に入ったところで、グッと栞南に顔を近づけた。