俺様富豪と甘く危険な恋
最後の夜
「次は旺角(モンコック)の金魚街(ガムユーガイ)です!」
「昼飯は?」
「う~ん。そこで考えましょう!」
寺を出たふたりは再びMTR乗り場に向かった。一度、電車を乗りかえて旺角(モンコック)で降りて歩き進めると、これもテレビで見たことのある景色が目に飛び込んできた。
金魚が透明の袋に1匹ずつ入り、店頭に並んでいるのだ。
中には着色されているのかピンク色や黄緑色の金魚がいる。
栞南は「すごい」を連発しながらスマホにおさめていく。
蓮にしてみれば、なぜこんなものに興味が惹かれるのかわからない。だが、栞南の喜ぶ姿を見るのは好きだ。
時刻は昼食時間をとうに過ぎ、もうすぐ14時だ。
そこで栞南のリクエストの招牌雲吞麺(エビワンタン麺)食べることにしたが、入った店は客がごちゃごちゃとした大衆食堂のようで、蓮は居心地が悪い。
「こういう庶民的なお店は来ないですよね? ごめんなさい」
入ってから蓮の暮らしぶりを思い出し、こんなお店には入らないだろうと栞南は申し訳なく謝る。
「昼飯は?」
「う~ん。そこで考えましょう!」
寺を出たふたりは再びMTR乗り場に向かった。一度、電車を乗りかえて旺角(モンコック)で降りて歩き進めると、これもテレビで見たことのある景色が目に飛び込んできた。
金魚が透明の袋に1匹ずつ入り、店頭に並んでいるのだ。
中には着色されているのかピンク色や黄緑色の金魚がいる。
栞南は「すごい」を連発しながらスマホにおさめていく。
蓮にしてみれば、なぜこんなものに興味が惹かれるのかわからない。だが、栞南の喜ぶ姿を見るのは好きだ。
時刻は昼食時間をとうに過ぎ、もうすぐ14時だ。
そこで栞南のリクエストの招牌雲吞麺(エビワンタン麺)食べることにしたが、入った店は客がごちゃごちゃとした大衆食堂のようで、蓮は居心地が悪い。
「こういう庶民的なお店は来ないですよね? ごめんなさい」
入ってから蓮の暮らしぶりを思い出し、こんなお店には入らないだろうと栞南は申し訳なく謝る。