俺様富豪と甘く危険な恋
「朝日奈さん、右側の方が眺めがいいんです。知りませんでしたか?」
右側のベンチは3人掛けで、左は2人掛け。蓮としてはふたりだけで座れる左手の方がいいが、栞南の希望とあれば仕方ないと右側に腰を下ろす。
並んで座ると、栞南を抱き寄せるように肩に置いた蓮の手が柔らかい耳たぶを弄び始める。
快楽を呼び覚ます蓮の指の動きに、栞南の身体がだんだんと痺れてくる。
眺めの良い席に座ったのに、見るところじゃない。
困ったように蓮の顔を見ると、問いかけるような、楽しむように片方の眉を上げて見つめてくる。
「だ、だめです。遊ばないでください」
栞南は右手で耳たぶを弄ぶ蓮の手をつかみ止める。
「なんだろうな。その反応も俺には楽しいんだ」
「私はおもちゃじゃありませんよ?」
「もちろん。恋人だ」
直球で告げられ、栞南の顔が赤らむ。
「わかったよ。大人しくしよう」
ホッとしたのもつかの間、頬にかすめるようなキスをされる。キスをした本人はしれっとした態度で窓をのぞきこむようにして景色を見始めた。
右側のベンチは3人掛けで、左は2人掛け。蓮としてはふたりだけで座れる左手の方がいいが、栞南の希望とあれば仕方ないと右側に腰を下ろす。
並んで座ると、栞南を抱き寄せるように肩に置いた蓮の手が柔らかい耳たぶを弄び始める。
快楽を呼び覚ます蓮の指の動きに、栞南の身体がだんだんと痺れてくる。
眺めの良い席に座ったのに、見るところじゃない。
困ったように蓮の顔を見ると、問いかけるような、楽しむように片方の眉を上げて見つめてくる。
「だ、だめです。遊ばないでください」
栞南は右手で耳たぶを弄ぶ蓮の手をつかみ止める。
「なんだろうな。その反応も俺には楽しいんだ」
「私はおもちゃじゃありませんよ?」
「もちろん。恋人だ」
直球で告げられ、栞南の顔が赤らむ。
「わかったよ。大人しくしよう」
ホッとしたのもつかの間、頬にかすめるようなキスをされる。キスをした本人はしれっとした態度で窓をのぞきこむようにして景色を見始めた。