俺様富豪と甘く危険な恋
「お、男の人と来るなんて言ってないじゃないですかっ」
胸がときめくようなうれしいことを言われて栞南は舞い上がりそうだ。蓮を見つめていると恥ずかしくなってきて、くるっと眼下に広がる夜景に目を移した。
そこへ背後から蓮の腕が腰に回り、栞南の心臓は大きく跳ねた。
髪に触れる蓮の唇。
そうっと抱きしめられて、栞南の暴れる心臓の鼓動が蓮の身体に伝わってしまいそうだ。
「お前を思いっきり抱きたい」
耳元でささやかれる低音の甘く響く声。その声だけで、栞南の身体の芯は疼く。
「栞南?」
頬に唇があたり、返事の催促だ。
「わ、私も……でも、傷は開かない――」
「またそれか。色気もないな」
少し呆れたような顔で微笑むと「大丈夫だ。今、車を呼ぶ」と言った。
蓮は栞南から腕を離すと、ポケットからスマホを取り出しダニエルへ電話をかけた。
胸がときめくようなうれしいことを言われて栞南は舞い上がりそうだ。蓮を見つめていると恥ずかしくなってきて、くるっと眼下に広がる夜景に目を移した。
そこへ背後から蓮の腕が腰に回り、栞南の心臓は大きく跳ねた。
髪に触れる蓮の唇。
そうっと抱きしめられて、栞南の暴れる心臓の鼓動が蓮の身体に伝わってしまいそうだ。
「お前を思いっきり抱きたい」
耳元でささやかれる低音の甘く響く声。その声だけで、栞南の身体の芯は疼く。
「栞南?」
頬に唇があたり、返事の催促だ。
「わ、私も……でも、傷は開かない――」
「またそれか。色気もないな」
少し呆れたような顔で微笑むと「大丈夫だ。今、車を呼ぶ」と言った。
蓮は栞南から腕を離すと、ポケットからスマホを取り出しダニエルへ電話をかけた。