俺様富豪と甘く危険な恋
「たった1週間……そうしたらまた会えるんですよね？」

「ああ。会える。約束だ」

「……我慢します。一緒に行くことは簡単だけど、それではいけない気がして……」

「会社を休んだことはもう処理済みだから、何も気にせずに出社するといい」


蓮は栞南の会社の社長宛に今回のいきさつをメールしていた。

社長から返事をもらっており、月曜からのまったく何も心配をすることなく栞南は出社すれば良いとのことだ。


「処理済み……？」

「社長宛に今回の件はメールをしてある。問題なく出社できる」

「よかった……病院の診断証明書を持っていかないと首になっちゃうと思っていたんです」

「首の方が俺もよかったんだが」


甘く見つめられて、トクンと胸が鳴る。


「レン……」

「浮気するなよ」


ちゅっと栞南の唇がついばまれる。


「それは私のセリフです。イギリスで女性とデートしないでくださいね？」

「わき目も振らずに仕事をして早く日本へ行くように努力すると誓うよ」


真摯な蓮に栞南の瞳は揺れて、すぐに涙が溢れてくる。

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