俺様富豪と甘く危険な恋
「ミズノさん」
「ダニエルさん……」
先ほどの電話の声とは別人のような、戸惑った声だった。
「どうぞ。こちらへ」
ダニエルがガラスの扉を開けるのを見て、栞南は警備員の脇を通り向かった。
エレベーターを降りて先を歩くダニエルの後姿を見つめながら、栞南は緊張で吐きそうだった。
暴れる心臓も口から出てきそうだ。
玄関のドアを開けたダニエルは振り返り、栞南に先に入るようジェスチャーする。
大きく深呼吸した栞南は玄関へ足を踏み入れ、後から入ったダニエルに先導されて部屋の中へ進んだ。
まず目に入るのはボディーガードたちが座っていた大きなソファ。その真ん中に大きな窓を背にして蓮がこちらを向いて座っているのを見てギクリと足が止まる。
「レン……」
栞南の口からため息のような声が漏れる。
蓮はサングラスをかけており、口元は不機嫌そうにゆがめている。
「ミズノさん、どうぞこちらにおかけください」
ダニエルが示したのは背もたれのない蓮の対面のソファだ。
「ダニエルさん……」
先ほどの電話の声とは別人のような、戸惑った声だった。
「どうぞ。こちらへ」
ダニエルがガラスの扉を開けるのを見て、栞南は警備員の脇を通り向かった。
エレベーターを降りて先を歩くダニエルの後姿を見つめながら、栞南は緊張で吐きそうだった。
暴れる心臓も口から出てきそうだ。
玄関のドアを開けたダニエルは振り返り、栞南に先に入るようジェスチャーする。
大きく深呼吸した栞南は玄関へ足を踏み入れ、後から入ったダニエルに先導されて部屋の中へ進んだ。
まず目に入るのはボディーガードたちが座っていた大きなソファ。その真ん中に大きな窓を背にして蓮がこちらを向いて座っているのを見てギクリと足が止まる。
「レン……」
栞南の口からため息のような声が漏れる。
蓮はサングラスをかけており、口元は不機嫌そうにゆがめている。
「ミズノさん、どうぞこちらにおかけください」
ダニエルが示したのは背もたれのない蓮の対面のソファだ。