俺様富豪と甘く危険な恋
「そういうことだ。ただ、本田のバックに密輸組織がある。それを暴かなければ今後もこういうことはあるだろう」
密輸組織と聞いてまるでドラマのようだと栞南は目をパチクリさせる。
「宝石はあなたの元に戻ったんだから、私はもういいですよね? 日本へ帰してください!」
(約束通りファーストクラスで日本へ帰してもらおうじゃないのっ)
「残念ながらまだ帰せない」
「えっっ!?」
「俺に宝石を奪われたお前を生かしておくと思うか? 早くてここを出たところか、遅くとも羽田を出たところで殺されるだろう」
「ひどいっ! 本気で言っているんですか?」
殺されると簡単に言われ、栞南は冷徹な男に憤慨する。
「申し訳ないが本当のことだ。俺に宝石が渡ったのを知られた時点で、奴らが動くのは分かりきっている。そういう世界だ。お前がひとりになった途端報復される。」
彼が言う奴らに恐怖を強く覚えながらも腹が立つ。しかし、もっと腹が立つのは目の前の男だ。世界で自分が正しいと思っているような男。
「それが分かってて罪のない女子を犠牲するなんてっ」
「受け取らなければ良かったな」
蓮は青ざめながらも怒りを露わにする栞南に厳しく言い放つ。
密輸組織と聞いてまるでドラマのようだと栞南は目をパチクリさせる。
「宝石はあなたの元に戻ったんだから、私はもういいですよね? 日本へ帰してください!」
(約束通りファーストクラスで日本へ帰してもらおうじゃないのっ)
「残念ながらまだ帰せない」
「えっっ!?」
「俺に宝石を奪われたお前を生かしておくと思うか? 早くてここを出たところか、遅くとも羽田を出たところで殺されるだろう」
「ひどいっ! 本気で言っているんですか?」
殺されると簡単に言われ、栞南は冷徹な男に憤慨する。
「申し訳ないが本当のことだ。俺に宝石が渡ったのを知られた時点で、奴らが動くのは分かりきっている。そういう世界だ。お前がひとりになった途端報復される。」
彼が言う奴らに恐怖を強く覚えながらも腹が立つ。しかし、もっと腹が立つのは目の前の男だ。世界で自分が正しいと思っているような男。
「それが分かってて罪のない女子を犠牲するなんてっ」
「受け取らなければ良かったな」
蓮は青ざめながらも怒りを露わにする栞南に厳しく言い放つ。