俺様富豪と甘く危険な恋
「気が済むまで投げていいぞ。ダイヤモンドは宝石の中で一番硬いんだ。家具が傷つくだけでそれは無傷だ。いくらでもやればいいさ。ホテルの調度品なんてそれに比べたら安いもんだ」
またもや栞南の気持ちを逆撫でる言葉に、ぎゅっと握っていた手からブルーダイヤがコトっと床に落ちる。
栞南は放心状態なった。手のひらがズキズキ痛む。
ぼんやり右手の手のひらを見ると、ブルーダイヤの鋭い端が刺さり、血が出ていた。
栞南の手のひらからぷっくりとした血が浮き出ているのを見た蓮は表情を歪めて舌打ちする。
スーツのポケットから大判のハンカチを出すと、栞南の右手に巻きつけた。
蓮に右手をハンカチで縛られるも、栞南は放心状態になっていた。
「動揺するのも無理はないが、自分を傷つけるのは止めろ」
蓮の言葉にも返事をしないで、うつむいたままだ。
「仕事があるのに……」
無断欠勤をすればクビだ。
会社に結婚が決まった元カレがいて居心地は悪いが、辞めるのは一人暮らしの栞南には非常に困ること。
だから、仕事中は普段通りに振る舞い我慢していたのだ。
またもや栞南の気持ちを逆撫でる言葉に、ぎゅっと握っていた手からブルーダイヤがコトっと床に落ちる。
栞南は放心状態なった。手のひらがズキズキ痛む。
ぼんやり右手の手のひらを見ると、ブルーダイヤの鋭い端が刺さり、血が出ていた。
栞南の手のひらからぷっくりとした血が浮き出ているのを見た蓮は表情を歪めて舌打ちする。
スーツのポケットから大判のハンカチを出すと、栞南の右手に巻きつけた。
蓮に右手をハンカチで縛られるも、栞南は放心状態になっていた。
「動揺するのも無理はないが、自分を傷つけるのは止めろ」
蓮の言葉にも返事をしないで、うつむいたままだ。
「仕事があるのに……」
無断欠勤をすればクビだ。
会社に結婚が決まった元カレがいて居心地は悪いが、辞めるのは一人暮らしの栞南には非常に困ること。
だから、仕事中は普段通りに振る舞い我慢していたのだ。