俺様富豪と甘く危険な恋
一歩踏み出すと、身体は動き、栞南は蓮に駆け寄る。
「レン!」
周りの人たちに興味津々で見られていることもかまわずに、栞南は蓮に抱きついた。
「栞南」
少し低めの落ち着いた声だ。以前と変わらない官能的で妖艶なムスク系の香りが蓮からしてくる。
「どうして……」
「会いに来たんだ。喜んでくれないのか?」
栞南に会いに来られるまで半年かかってしまった。
だが、栞南は変わらずに自分のことを愛してくれていると蓮は確信していた。
「もちろん嬉しいよ。嬉しいけど、どうして私のいるところがわかったの?」
周囲から注目を浴びてしまっているのはわかっているが、栞南は蓮に問わずにはいられない。
「約束を守りに来たんだ」
「……約束?」
なんの約束だろうかと、小首を傾げる。
「迎えに来てくれた……んだよね?」
「それもあるが、その約束じゃない。お前の元カレに俺を紹介してくれないか?」
栞南は蓮の後ろに立つダニエルに視線を向ける。ダニエルに軽く頷かれ、栞南は蓮の手を取って、帰る招待客に挨拶をしている孝太郎の方へ歩く。
「レン!」
周りの人たちに興味津々で見られていることもかまわずに、栞南は蓮に抱きついた。
「栞南」
少し低めの落ち着いた声だ。以前と変わらない官能的で妖艶なムスク系の香りが蓮からしてくる。
「どうして……」
「会いに来たんだ。喜んでくれないのか?」
栞南に会いに来られるまで半年かかってしまった。
だが、栞南は変わらずに自分のことを愛してくれていると蓮は確信していた。
「もちろん嬉しいよ。嬉しいけど、どうして私のいるところがわかったの?」
周囲から注目を浴びてしまっているのはわかっているが、栞南は蓮に問わずにはいられない。
「約束を守りに来たんだ」
「……約束?」
なんの約束だろうかと、小首を傾げる。
「迎えに来てくれた……んだよね?」
「それもあるが、その約束じゃない。お前の元カレに俺を紹介してくれないか?」
栞南は蓮の後ろに立つダニエルに視線を向ける。ダニエルに軽く頷かれ、栞南は蓮の手を取って、帰る招待客に挨拶をしている孝太郎の方へ歩く。