俺様富豪と甘く危険な恋
願い事を叶える約束
「酒は楽しみながら飲むもんだ。俺を相手にしているんだから、まだ寝るなよ」
「そんなっ」
異議を唱えようと口を開いた栞南の口に、宝石のような赤いカシスのチョコレートが放り込まれる。
「俺を楽しませてくれる女に不自由していないのに、今日はお前のために早く帰って来たんだからな」
甘酸っぱい味が口の中に広がり、口の中のスコッチの味が消えていく。
何個も食べてしまいそうなほど美味しい。おそらく最高級のブランドチョコなのだろう。そこでまた蓮の生活を自分の生活が宇宙と犬小屋のように思えてきた。
(宇宙と犬小屋かぁ……ぜんぜん喩(タトエ)になっていないな……この人と私の生活の差を考えると今までの自分が悲しくなってくる)
悲しくなってきたのになぜかクスッと笑ってしまうと、蓮が首を若干傾げて栞南を見てくる。
「何がおかしいんだ?」
「……おかしくなんかないです……ただ……今日のことやこれからのことを考えるともっと楽しいことや、やりたいこと、言いたいことをしておけばよかったなって思ったんです」
今日一日考えていたことをつい言葉にしていた。
「そんなっ」
異議を唱えようと口を開いた栞南の口に、宝石のような赤いカシスのチョコレートが放り込まれる。
「俺を楽しませてくれる女に不自由していないのに、今日はお前のために早く帰って来たんだからな」
甘酸っぱい味が口の中に広がり、口の中のスコッチの味が消えていく。
何個も食べてしまいそうなほど美味しい。おそらく最高級のブランドチョコなのだろう。そこでまた蓮の生活を自分の生活が宇宙と犬小屋のように思えてきた。
(宇宙と犬小屋かぁ……ぜんぜん喩(タトエ)になっていないな……この人と私の生活の差を考えると今までの自分が悲しくなってくる)
悲しくなってきたのになぜかクスッと笑ってしまうと、蓮が首を若干傾げて栞南を見てくる。
「何がおかしいんだ?」
「……おかしくなんかないです……ただ……今日のことやこれからのことを考えるともっと楽しいことや、やりたいこと、言いたいことをしておけばよかったなって思ったんです」
今日一日考えていたことをつい言葉にしていた。