俺様富豪と甘く危険な恋
ブランド服をプレゼントされて喜ばない女はいない。しかし、栞南の剣幕に一瞬蓮は呆気にとられたがすぐに引き止める。
「栞南!」
低く有無を言わさない声で呼び捨てにされ、栞南は立ち止まり振り返る。
「帰りましょう! 私には必要ないです」
(ここで買ってもらったとしてもどこで着ればいいの? それに無事に帰れるかわからないのに)
ふいに目頭が熱くなって涙目で蓮を見てしまう。
「栞南、ずっと神経を張りつめていただろ? 今はこの時間を楽しんでほしいんだ。部屋に閉じ込めてしまった罪滅ぼしだ」
誰であれ、下手に出て説得しようとしている自分に驚く蓮だ。
「朝日奈さん……」
これは自分を喜ばせようとしてくれたことなのだと思うと、心がじんわり温かくなる。
「普段よりもボディーガードを増やしているから安全だ。買い物を楽しんでほしい」
戸惑う栞南はいつの間にか目の前に来ていた蓮に腕を取られ、女性物のドレスがディスプレイされているエリアへ連れて行かれた。
「栞南!」
低く有無を言わさない声で呼び捨てにされ、栞南は立ち止まり振り返る。
「帰りましょう! 私には必要ないです」
(ここで買ってもらったとしてもどこで着ればいいの? それに無事に帰れるかわからないのに)
ふいに目頭が熱くなって涙目で蓮を見てしまう。
「栞南、ずっと神経を張りつめていただろ? 今はこの時間を楽しんでほしいんだ。部屋に閉じ込めてしまった罪滅ぼしだ」
誰であれ、下手に出て説得しようとしている自分に驚く蓮だ。
「朝日奈さん……」
これは自分を喜ばせようとしてくれたことなのだと思うと、心がじんわり温かくなる。
「普段よりもボディーガードを増やしているから安全だ。買い物を楽しんでほしい」
戸惑う栞南はいつの間にか目の前に来ていた蓮に腕を取られ、女性物のドレスがディスプレイされているエリアへ連れて行かれた。