俺様富豪と甘く危険な恋
「これでいいじゃないですか。気に入りました!」
自分でも蓮と同じ意見なのに、つい憎まれ口を聞いてしまう。
それが分かっているのか蓮はふっと笑う。それからエスコートするように栞南をスツールから立たせ、ソファに座らせた。
座り心地のいいソファの側にテーブルがあり、その上に細かい気泡がたつシャンパンが入ったグラスとみずみずしい苺やチョコレートが用意されていた。
「喉が渇いただろう?」
栞南の手にシャンパングラスを持たせた蓮は自分も飲み始める。
火照った身体に冷たいシャンパンはのど越しよく栞南の喉を通って行く。
「これから食事に行くから酔っぱらうなよ」
「シャンパン1杯くらいじゃ酔っぱらいません!」
(お酒はもう飲まないって決めたのに……)
栞南は美味しそうな苺に手を伸ばす。一口で食べれば良かったのに、変にお上品ぶって苺を半分噛むと汁が顎を伝う。
急いで手の甲で拭おうとした手が蓮に止められ、親指の腹で拭われた。
「っ……」
びっくりだった。親指の動かし方が気のせいかもしれないけれど、官能的で……。
栞南の心臓は早鐘を打ち始めた。
自分でも蓮と同じ意見なのに、つい憎まれ口を聞いてしまう。
それが分かっているのか蓮はふっと笑う。それからエスコートするように栞南をスツールから立たせ、ソファに座らせた。
座り心地のいいソファの側にテーブルがあり、その上に細かい気泡がたつシャンパンが入ったグラスとみずみずしい苺やチョコレートが用意されていた。
「喉が渇いただろう?」
栞南の手にシャンパングラスを持たせた蓮は自分も飲み始める。
火照った身体に冷たいシャンパンはのど越しよく栞南の喉を通って行く。
「これから食事に行くから酔っぱらうなよ」
「シャンパン1杯くらいじゃ酔っぱらいません!」
(お酒はもう飲まないって決めたのに……)
栞南は美味しそうな苺に手を伸ばす。一口で食べれば良かったのに、変にお上品ぶって苺を半分噛むと汁が顎を伝う。
急いで手の甲で拭おうとした手が蓮に止められ、親指の腹で拭われた。
「っ……」
びっくりだった。親指の動かし方が気のせいかもしれないけれど、官能的で……。
栞南の心臓は早鐘を打ち始めた。