愛され姫様!?~イケメン5人の王子様に囲まれて~

「ふふ!!ねぇ、華南椰ちゃん私と友達になってよ!!」


「だから私は友達なんてっ……!!」


突然華南椰ちゃんは言葉を止めた。


「……怖いのよ。私…兄様みたいになるのが……。だから静かに暮らせればそれでいいの。」


(あぁ…この子は私たちが思っている以上に苦しいんだ…)


「…それは…」


「言われなくたってわかってるわ。間違ってる……。だけど、怖いのよ。」


華南椰ちゃんはそういった。


「私兄様大好きだったの。血が繋がっていなくても…。」


「…………ん!?」


(まて、拓馬さんは血が繋がってないなんて言ってなかった…よね?)


「えっ…華南椰ちゃんて一族の人じゃないの?」


「違うわよ。兄様は父の妹の息子で、私は一度一族を去った母の子なの。」


華南椰ちゃんはそう言いながら青い空を見る。


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