愛され姫様!?~イケメン5人の王子様に囲まれて~

「仲良くなれた?」


二人っきりの中庭に現れたのは生徒会のみんなだった。


「拓馬さん…。」


「………生徒会…」


「華南椰ちゃんに僕らずっと謝らなきゃって思っていたんだ。ごめん。僕らの監督不届きで君のお兄さんを死なせてしまった…。」


「大切だった家族だったのに……。すまない。」


京雅が頭を下げる。


「っ………兄様はいつもあなた方のお話をしていました……。京雅様や拓馬様のことを…。笑顔で…楽しそうに…突然いなくなった兄様…。あなた方に分かりますか……?愛している人が突然去る思い…っ…大切な人が人の手によって殺される思いを!!!!!」


「私は兄様を殺した奴らを許せません!!いつか必ず復習してやるんです!!」


華南椰はそういう。


「……華南椰ちゃん…私も…私は両親を亡くしたの。私、兄がいるんだけど…兄は頭も良くて人当たりも良い。近所の評判もよくて…でも兄に比べて私は頭悪くて…あまり人当たりもよくない。里親にはいない存在だって思われてる。…私は両親を事故と病で亡くしたけど…母親とか父親の愛情なんてわからない…だけど私今幸せなの。」


「……」


「辛くて、悲しかった…。だけど復讐なんて考えたことないよ。」


私はそういった。


「華南椰ちゃんが聴いてる曲…私知ってるよ。華南椰ちゃんはあの歌をお兄さんに重ねてるんだよね?」


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