愛され姫様!?~イケメン5人の王子様に囲まれて~

「何言って……っ。」


「あの歌…私もさみしい時とか悲しいとき、兄に重ねてるの…。歌って不思議だよね。たったワンフレーズでも今まで見てきた記憶を一瞬でフリーズさせてしまうんだもん。」


「重ねてきた思い出をまるで忘れるなって言うように…。」


「…あの曲は…あの曲には兄様が入ってるの…。兄様から初めてもらった音楽なのよっ…」


「華南椰ちゃんはもう十分苦しんだじゃない?もう苦しまなくていいんだよ…私が、私たちが守ってあげるから。泣いていいんだよ。」


真琴はそう言うと優しく華南椰を抱きしめた。


途端、華南椰の瞳からは大粒の涙が。


「っ…うわぁぁぁぁぁっ………」


そんなふたりを影で5人は見ていた。


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