愛され姫様!?~イケメン5人の王子様に囲まれて~
京雅の言ったことは本当で、包丁裁きも効率も無駄がなかった。
「はぃ。」
京雅はそう言ってお皿を私の前に持って来てくれた。
「あ、ありがとう…。」
私はそう言うとスプーンに一口乗せた。
「いただきます。」
〝ぱくっ…〝
「!……。」
〝ぽろっ…〝
突然流れてきた涙に京雅は驚いていた。
「え……ま、不味かった…か…?」
私は必死に首を振った。
「ちがっ…違うのっ……お母さんの味に似てて……っ……おいしっ…よっ……。」
私はそう言ってスプーンを進めた。