愛され姫様!?~イケメン5人の王子様に囲まれて~
「…コホンッ。」
遠くで咳払いをする音が聞こえた。
4人はその音のある場所を振り向く。
「椿…。」
そこにいたのは京雅の専属執事、椿だった。
「月陽様、そろそろお時間です。月琉様も…。」
「やばっもうこんな時間!?師匠に怒られるっ!!」
椿がそう言うと月陽は慌てて駆け出した。
「まぁ…時間が経つのが早いですわ…。」
月琉も続けて駆け出す。
しかし、月陽に比べて足音が全くしない。