愛され姫様!?~イケメン5人の王子様に囲まれて~
〝ダダダダッ…バタンッ…〝
「真琴先輩っ亜季斗は!?」
しばらくして亜季夜が帰ってきた。
「あ……亜季夜くん……今は眠ってるよ…。」
私は眠る亜季斗を見つめた。
「ありがとうございます……こいつ、喘息持ちで…走っちゃだめだって言われてるのに…。」
亜季夜はそう言うと亜季斗のサラサラの髪を優しく撫でた。
その姿で本当に亜季斗は大事にされていることをわかった。
「本当は亜季斗…寂しがりやなんです。」
「…?」
「一人でいることが怖くて、嫌いなんです。女性も‥。あんまり得意じゃなくて…。だけど、万桜ちゃんのために校内走り回って…。」
そうなんだ。へぇ~という相槌なんてしない。
静かに亜季夜の話に耳を傾ける真琴。