愛され姫様!?~イケメン5人の王子様に囲まれて~
「は、はぁ…!?」
沙智はそう言うとスマホを取り出した。
「私、ちょぉと借金しちゃってぇ~…困ってるのよね。ね、真琴。500万貸してくれない?ちゃんと返すからぁ。」
「な、何言ってるの…!?そんな大金あるわけないじゃない…。」
「はぁ?あんた母親のいうことも聞けないの!?あのおっさんとこの養子になったんだからそれくらいは持ってるでしょ!!それに、この学園金持ゴロゴロいるんだからそいつらから分捕りなさいよ!!ほら、なんだっけ、あ、そう!!親孝行でしょ?」
「今更何言ってるのよっ!!親孝行だなんて…。」
沙智はうんざりした顔で言った。
「ここまで育てたのは誰よ。あんたが今生きていられるのは誰のおかげ?私でしょ!私がバイト掛け持ちしてあんたを育てたのよ!聖十みたいに頭の良くない、あ・ん・た・を!!!」
沙智はそう言った。
「………」
「今じゃなくてもいいわよ別に。500万貸してくれれば。明日また来るわね。」
沙智はそう言ってピンヒールをツカツカと鳴らして去っていった。