愛され姫様!?~イケメン5人の王子様に囲まれて~
「でも…驚いたなぁ…。」
拓馬が車内で呟く。
「驚く…?」
「京雅があそこまで真琴ちゃんを大事にするなんて。」
「えっ…///」
思わず恥ずかしくなって下を向く。
しばらく沈黙が走る。
「あ、ついた。じゃぁね。」
知らない間に車は私の家の前だった。
私は車から降りて言った。
「た、拓馬さんはどうしてここまでしてくれる…んですか?」
「どうしてって…そりゃ…。」
「好きになった子が困ってるんだから助けるのはあたり前でしょ?」
「…え…。」
「僕、真琴ちゃんに振られちゃったけど、諦めたわけじゃないからさ。」
拓馬はそう言って笑う。
「必ず京雅じゃなくて僕が良いって思わせてあげるよ。でも強引とかはしないから安心して。じゃぁね。」
拓馬はそう言って車を走らせた。
(拓馬さん…)