キラキラDAYS



昨日の髪型とは違い、トップの上半分を左サイドでハーフアップにしてお団子でまとめている彼女。



相変わらずふわふわとした雰囲気を纏っている彼女は一際目を引く。




彼女が階段を降り終えたの同時に俺の方を見た。



パチっと重なった目。


その瞬間、彼女は恥ずかしそうに体を縮こませて目線を下に落とした。



…なにそれ。

すげぇ可愛いんだけど。



周りにはあまり人がいない。


声かけても大丈夫かな。



俺はなるべくホームギリギリに立った。




「おーい」



俺のその声に反応した彼女が、恐る恐る顔をあげて俺を見た。



それを確認して、俺は階段の方を指差した。


伝わってんのかな。



「階段登ってきて」




なるべく小さな声で言ったから、彼女にちゃんと聞こえたのか分からなかったけど、

こくんと頷いた彼女が階段を登るのを見て安心した。


急いで俺も階段を駆け上がる。



駆け上がった先に、彼女の姿が見えた。



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