キラキラDAYS
「あぅ……」
彼女はやっぱり恥ずかしいのか、すぐに目線を下に戻してしまったけど、
その姿さえも可愛いと思う俺って…。
一体どうしたんだろうか。
おいおい、ついこの間まで俺はサッカーだけだったんじゃねぇのか。
なのになんで、こんなに目の前の彼女を可愛いとか、誰にも見せたくねぇとか思ってんだ。
「えっと…俺、龍崎高校1年の夜神 綺羅。昨日はありがとな」
とりあえず自己紹介しねぇとな。
「綺羅くん…?カッコイイ名前だね」
そう言って微笑むように笑った彼女に、ドキッと胸がなった。
カワイイはあるけど、カッコイイなんて初めて言われたぞ。
「私は、徳南高校1年の星野 妃那です」
妃那か。
彼女にピッタリの名前だと思った。
「いつもこの電車?」
「あ、はい。そうです」
マジか。
何でもっと早く気づかなかったんだ、俺…。