キラキラDAYS
sied 妃那


「あっつーい!!」



そう言ってうちわでパタパタと扇ぐのは私ではなく。



「なんで毎年こんなに暑いわけ!?」



美人でかっこいい奈緒ちゃんです。



「仕方ないよ、夏だもん」


「うん、それは分かってるんだけどね」



気づけばもう7月。

もう少しで夏休み。


だけど、この暑さで授業はきついなぁ…。


早く休みになればいいのに。



「で、妃那はあの男とどうなってんの?」



あの男って…。



「綺羅くんとは結構話してるよ!最近LINEもするようになって…」


「は!?まだ付き合ってないの!?遅すぎ!!」



お、遅すぎって言われても…。


見てるだけだった頃に比べたら、すごく進展してると思う。


あの頃の自分は、こうやって話したり、LINEしたりなんて考えられなかった。


今、綺羅くんと話ができるだけで幸せなのに。


そんな状態で、これ以上どうやって進展させていけばいいのか…。



「まぁ、あっちも部活やってる訳だし、仕方ないけどさ〜」


「綺羅くん、忙しいもんね」



強豪校の練習は、想像以上に辛いだろうし。

でも綺羅くんって、サッカーの話をする時、すっごく楽しそうに話すの。


目がキラキラしてて、本当にサッカーが好きなんだなって。



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