キラキラDAYS
呆れながら3人の会話を聞いていると、誰かの視線を感じて振り向いた。
「!」
OBの人混みに紛れて、少し遠くからこっちの様子を伺うように見る妃那がいた。
今すぐ行きてぇけど、こいつらに見られたら面倒だしな…。
なんて思っていたんだけど。
「見ろっ!あの子可愛くね!?」
「え!?どれ!?」
「マジだ!やっぱ凌我可愛い子みつけんの早いわ!」
あー…いらねぇ心配だったか。
妃那がいる方と逆の方向を見て騒いでいるのを見計らい、俺は3人からそっと離れた。
「妃那っ」
「綺羅くん!」
声をかけると、俺に気づいた妃那は一瞬にして顔をぱぁっと明るくさせる。
だからっ…!!
やめろって、その顔!!
俺の心臓がもたねぇっ!!
「綺羅くん、すごかった!すごくカッコよかったよ!」
「サンキュ」
今にも飛び跳ねそうな勢いで笑顔を向ける妃那を見て、俺まで自然と笑顔になる。
やっぱ、俺の癒しだよなぁ。
「あっ!あのね、差し入れ持ってきたの!」
差し入れ?