あたし、ぶりっ子始めます




「おい、室田。
そこは左じゃなくて右。」


「それは蹴りの方がいい。」


結城は、あたしたちの試合をみながら、ちゃんと指示を出してくれる。


「あー、疲れた。」


「あたしも。
すごく疲れた。」


「お前ら、まあまあ良くなった。」


「ほんと?!」


「ああ。」



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