あたし、ぶりっ子始めます




「おっ、来たか、梨々華。」


そこには、結城、嵐、真さん、淳志さんだけで、雷樹の姿はなかった。

でも、今はそれでも構わない。


「結城っ!」


あたしは結城に駆け寄った。


「よっ、室田。
あいつ、もうお前のこと諦めたらしいぞ。
でも、"やっぱり烏蘭には戻れない"って。」


「…そっか。
でも、いいよ。ありがと、結城。」


「ああ。」



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