あたし、ぶりっ子始めます




[翌日]


「…ぅわっ。」


「っと、あぶね。
大丈夫か?」


「…だ、大丈夫!
ごめんっ。」


教室へ向かう階段の途中で、転びそうになった。
それを結城が支えてくれたんだけど、なんかヘンに意識してしまう。


「んな緊張すんなよ。

いつも通りでいい。
てか、いつも通りにしてろ。」



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