あたし、ぶりっ子始めます




あたしは、歩き慣れた道を進んでいく。
そして、人通りの少ない道へ出る。

そこを右に曲がると、少し古くなった建物が見える。
あたしはそこへ入った。


「よっ。」


黒い服を着た男の肩を叩く。


「梨々華さん!おかえりなさい!
おい、みんな、梨々華さんだぞー‼︎」


男が言うと、その場にいた全員がこっちを向いて頭を下げた。



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