あたし、ぶりっ子始めます




答えようとすると、隣にいた結城くんが先に口を開いた。


「違うよ、友達。
最近仲良くなって。ね?」


「うん。そうなんだぁ、友達。」


「そっかー。なんだなんだ、友達か。」


数人の女の子たちは、安心したような笑みを浮かべて、校舎に入って行った。


「ああいうのは、テキトーに言っておいて。
そしたら、どうにかなるから。」


「わかりました。」



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