あたし、ぶりっ子始めます




また歩きだすあたしたち。
流れで、教室まで一緒に来てしまった。

結城くん……じゃなかった。

結城は全然気にしてないみたいだけど、
周りの視線が痛い。

席も隣だから、余計……。


それもなんとか我慢し続け、放課後…。


「どこでやんの?」


「道場。」


「んじゃ、いくか。」


「一緒に?!」


「そりゃそーだろ。
今一緒にいるのに、後で合流とかめんどい。
それに、もっかいバイク乗りたいし。」



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