あたし、ぶりっ子始めます
「俺の中の総長とかのイメージって、すっげー怖くて、すぐ暴力的なやつなわけ。
だけど、お前、総長とは思えないくらい普通じゃん?
だから、別に怖いとかない。」
「そっか。」
「それに、お前の手下たちも、いいヤツばかりだし。」
「だよね?いいヤツばかりだよね!」
「…お前って、自分のこと褒められるより、仲間のこと褒められる方が、喜ぶだろ?」
「え、あ、そうかも…?」
「疑問形とか、変なヤツ。」
そういって、結城はフッと笑った。