キングとナイト
「とりあえず、教室行こう」

流の態度はきにくわなかったけど、弥生にそう言って、私は教室に向かった。






「おはよー!!」

弥生がそう言いながら教室に入る。
いつもなら、元気に『おはよう』と返ってくる。

でも、今日は違った。

「………」

誰も、答えない。

「えっ……。 みんなどうしたの?」

弥生はみんなを見渡すけど、何にも無かった様に喋りだす。

「弥生。気にしないほうがいいよ」

私は廊下から、教室に入りながら弥生に言った。

すると、

「夷隅さん。オハヨー」

「よっ。夷隅」

みんな挨拶をしてきた。
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