キングとナイト
「ハァ?生徒会だか何だか知んないけどさ、威張らないでくれる?」

「そうよ。今回だって、理事長が決めたんだから生徒会だって、逆らえない筈よ」

……そんな事、どうだっていい。
それより、お前たちが何処かに行かないと、私が私で無くなってしまう。

「どっか行けって、言ってんだよ!」

私は、怒鳴る。だけど、それは逆効果だった。

「んなら、テメェがどっか行きゃあいいだろうが!!」

そう言って、一人の女が私の頬を殴った。

「私ら、空手部だから。痛い思いしたくなきゃ……」

女の言葉なんか聞いてない。私は、女たちを睨み付けて、

「最初に手ぇ出したの、お前らだからな」

と言って、女の腹を思い切り、蹴った。
< 107 / 281 >

この作品をシェア

pagetop