キングとナイト
そう。魅夜の性格上、そんなのくだらないとか思って、全く気にしなかった。

「そうしたら、逆上した奴が魅夜の親友に手を出した。多分、今回の事とかぶったんじゃないかな?」

魅夜は、自分よりも人のことを心配するから。

「……魅夜がいじめられてた?」

弥生ちゃんは、信じられないと言った表情で気を失っている魅夜を見た。

ま、普通は想像できないだろうね。
魅夜は、冷たくあしらう事があっても、人に嫌われるような奴じゃない。

「そのうち、魅夜が話してくれると思うから。待っててやって」

俺がそう言うと、

「そう、ですね」

弥生ちゃんは言ってくれた。

「……んっ」

そんな時、魅夜が目を覚ました。

〜連夜Side 完〜
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