キングとナイト
「すいませんでした」

連夜先輩と弥生に保健室に運ばれて来た。

「大丈夫? 魅夜?」

弥生が心配そうに私の顔を覗いた。

「大丈夫だよ」

私からしてみたら、弥生のほうが大丈夫か心配だよ……。

「夷隅!!」

保健室で休んでいると、会長が凄い勢いで入って来た。

「零、焦りすぎ。魅夜は無事だぞ?」

連夜先輩は笑いながら言う。

「そ、そうか……」

会長は安心したように微笑んだ。
その瞬間、ドキリと私の胸が高鳴った。




「すまんな、眞木。流石に生徒会でも、今回のChessGameは止められん」

「何と言っても、相手が理事長ですからね……」

その後、皆川先輩とも合流しChessGameの話し合いになった。
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