キングとナイト
そんな事、したくはない。だけど、私が理事長に逆らった時点で、連夜先輩たちは理事長から脅しを受ける事になる。

私は、早速実行した。

向かったのは、生徒会室。今の時間帯なら、全員いるだろう。




「……魅夜」

生徒会室に向かう途中で、流に遭遇した。

「ゴメン」

いきなり、流は頭を下げた。

「え、なんで?」

私は訳が解らなくて、オロオロとした。

「俺のせいなんだ…」

流はポツリポツリと話し始めた。





「…そっかぁ」

流の話を聞いた。驚く程の事ではなかった。
大体、想像は出来ていた。こういった事もある事ぐらい、予想していた。

「でも、それは誰にでもある事だよ? だから、気にしないほうがいいよ」
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