キングとナイト
「……馬鹿みたい」

違うっ!! 本当は嬉しくて堪らない!!

「なんだと…?」

私の答えに一番最初に反応したのは、鼎先輩だった。
ツカツカと私に近づいてきて、首元のブラウスを掴まれた。

「おいっ! 夏樹…!」

連夜先輩は止めようとするが、

「馬鹿みたいって言ったんです」

今、止められる訳にはいかない。

「お前の為に、連夜が企画したんだぞ!? 皆で準備して!! それなのに…!」

普段はクールな鼎先輩。でも、一度火をつけてしまえば、なかなか止まらない。

「それが、ウザったいんですよ! 私だって、好きで生徒会に入った訳じゃない。それなのに、いちいち面倒なんですよ!!」
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