キングとナイト
「それから、お前の称号はクイーンだ。バッチ、付けとけ」

そう言って、バッチを投げて来た。

「???」

訳が分からず、考えていると皆川先輩が助け舟を出してくれた。

「ナイトの称号以上、つまり生徒会役員は、バッチを付けなければならないんです」

皆川先輩はそう言って、私の手からバッチを取ると、襟元に付けてくれた。

「ありがとうございます」

そう言って、生徒会室を出ようとドアを開けたら、人にぶつかった。

「すいません」

と言って、顔を上げたら、

「……魅夜?」

と名前を呼ばれた。
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