キングとナイト
「……何を言うのかと思えば…。 私は、零を憎んでいるんだよ? だから、あいつを生徒会会長に任命したんだ。 精一杯の私からの嫌がらせだ」
……その通りだ。 親父は、俺を憎んでる。
母親の浮気を隠そうとした、俺の事を。 何度、親父と話そうとしったて無駄だった。 直ぐに追い払らわれてしまうのだから。
「だけど、貴方は絶対に会長の事を餌にはしなかった。それって、少なからず会長の事を大切にしている証拠じゃないですか?」
親父が俺を……?
そんな筈がない。親父は俺の事を憎んでいる。ただ、それだけだ。
しかし、その後の親父の言葉に頭が真っ白になった。
「……解っていた。零が、麗奈の浮気を隠そうとしたのは、私を傷つけたくなかったからだということに。解っていたんだ。……でも、酷い事を言ってしまった。どう、接していいか解らなくなってしまったんだ」
……その通りだ。 親父は、俺を憎んでる。
母親の浮気を隠そうとした、俺の事を。 何度、親父と話そうとしったて無駄だった。 直ぐに追い払らわれてしまうのだから。
「だけど、貴方は絶対に会長の事を餌にはしなかった。それって、少なからず会長の事を大切にしている証拠じゃないですか?」
親父が俺を……?
そんな筈がない。親父は俺の事を憎んでいる。ただ、それだけだ。
しかし、その後の親父の言葉に頭が真っ白になった。
「……解っていた。零が、麗奈の浮気を隠そうとしたのは、私を傷つけたくなかったからだということに。解っていたんだ。……でも、酷い事を言ってしまった。どう、接していいか解らなくなってしまったんだ」