キングとナイト
流は、私にずっと謝り続けた。

『ゴメン。俺があんな話にのらなかったら、魅夜はあんな事しなくてすんだのに……』


そう言って、何度も頭を下げる流を怒る気にはなれなかった。




そして、放課後。理事長が呼んでると流に言われ、私は理事長へと向かった。


理事長と話していると、会長が入って来た。


驚いた。まさか、私と理事長の話を聞いているとは思わなかったから。

でも、会長と理事長が仲直り出来てよかった。
近くにいるのに、家族で話も出来ないなんて寂しいだけだから……。



そう思って、私は静かに理事長室を後にした。
< 146 / 281 >

この作品をシェア

pagetop