キングとナイト
「魅ぃ〜夜!」

そう言って、背中にもの凄い痛みが走った。

「早紀ぃ〜…」

「おはよう!!」

背中の痛みは、田辺 早紀が犯人だった。
早紀は私の親友で、何をするにも一緒だった。


「田辺さん」

そのときだった。
嫌な声が、聞こえたのは。

「なんかよう? 関川さん」

関川 美未。親が、金持ちらしく学校を牛耳ってる奴。私は、あんまり好きじゃない。

「そんな人と、一緒にいない方がいいわよ? 人の彼氏を横取りする女なんかと」

関川さんはそう言うと、取り巻きの奴ら数人を連れてどこかへ行ってしまった。

「意味不明だっつーの」

早紀はそう言って、大して気にしていなかった。
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