キングとナイト
世界的に活躍する大企業の社長で私の父、榊原 魁。
仕事で忙しく、たまにしか会えない。

「ただいま、魅夜」

そう優しく笑う父さん。
とても仲良しという訳では無いが、私は父さんが好きだった。







久しぶりに皆でご飯を食べた。母さんと父さん、相楽さんも一緒で。

幸せだった。あの時までは………。





次の日。私は、いつも通りに学校へ行った。

「……………」

下駄箱に上履きがない。
なんつー古典的な………。

「魅夜! おはよう!」

そう声をかけられ、振り返ると早紀がいた。

「おはよ。ねぇ、スリッパって職員室行けば借りれるかな?」
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