キングとナイト
「早紀!!!」

連絡を受けて、病院に駆け込んだ。

「魅夜ちゃん……」

病室には、早紀のお母さんがいた。

「早紀は…? 早紀は大丈夫なんですか!?」

私は、おばさんに縋り付くように手を伸ばした。

「魅夜ちゃん、落ち着いて!」

おばさんに肩を掴まれて、私はハッとしたように止まった。

「今は、眠ってるわ…。身体中、痣や傷だらけ。どうして、こんなことに……」

そう言って、おばさんは目を抑えた。

「………っ!!」

早紀の顔は、痛々しく腫れている。私はそれを見て、唇を噛み締めた。



早紀は、帰り道で激しい暴行を受けた。それを目撃した、近所の住人が警察に通報したが、早紀は身体中に傷を負ってしまった。
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