キングとナイト
「連、送って行きなさい」

と、そう言ったのは連夜先輩のお姉さんである、礼羅さんだった。

「えっ、大丈夫ですよ、礼羅さん!」

「駄目よ。こんな夜道に女の子一人なんて、危ないわ」




「なんか、すみません……」

「嫌ぁ〜、気にすんな」

結局、連夜先輩に送られてます…。


そんな時、

「てか、さっきの超よかったよね!」

「だよな!! 一人ボコるだけで金がタンマリ貯まったぜ」

「早紀ちゃん、だっけ? 可愛い顔してたのになぁ……」

近くの廃棄工事から声が聞こえた。


「!? おいっ、魅夜!」

私は連夜先輩が止めるのも聞かず、工場の中に入って行った。
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