キングとナイト
「お前、会計だったよな?」

教室を出て、生徒会室に向かっていると連夜先輩に聞かれた。

「はい。そうです」

「魅夜、覚悟しとけ。会計は面倒だぞ」

「??」

連夜先輩は面倒と言っているが、何が面倒なのだろう?



「おーい、零! ゲームっていつから?」

生徒会室のドアを開けながら言う。

「うるせぇ。お前は、静かに入って来れねぇのか、連夜?」

生徒会室の中にはすでに、会長と皆川先輩と紅髪の人がいた。

「会長、コイツ誰?」

紅髪の人は、私のことを指差しながら会長に聞いた。

「あぁ、夏樹は朝居なかったからなぁ。新しく入った、夷隅 魅夜だ。
夷隅、書記の鼎 夏樹だ。」
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