キングとナイト
「っ〜〜」

私は、逃げた。自分がやった事に背を向けて。

「魅夜!」

後ろから、連夜先輩の声が聞こえたけどそれを振り切るように走った。



「ハァハァ……」

もう走れないんじゃないかと思うほど走った。
がむしゃらに走り回り、立ち止まった此処が、何処かもわからない。

でも、今日の出来事を考えていたく無かったから、立ち止まりたくは無かったけど………。私はもう、走れない。




早紀の事は私のせい。私が早紀と係わってしまったからいけなかった。
それに、連夜先輩までも殴ってしまった。

……私は疫病神にしかならない。
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