キングとナイト
「はじめまして」

「あぁ」

鼎先輩は近づきがたい。けど、悪い人ではなさそう。

「じゃなくて、次のゲームいつからだよ?」

連夜先輩が言う。

「6月から」

会長はさらりと言う。

「おし、魅夜。会計の仕事はな。次のターゲットになりそうな奴をピックアップするんだ」

「……………」

とてつもなく、やりたくないです。

「夷隅、やんなきゃ称号、剥奪するぞ」

何も答えない私を見て、会長は釘を刺した。

「……別にやりたくてやってる訳じゃないので、剥奪されても困りません」

私がそう答えると会長の眉がピクッと動いた。
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