キングとナイト
「えっと…、相楽さんとどなたです?」

夷隅がそう言って首を傾げると相楽さんは、

「こちら、クリス・アラスウォード様です。魅夜様の婚約者です」

サラリと言った。

「あの、聞いてないんですけど……」

あたふたする夷隅を気にせず、相楽さんは言う。

「こちらの先輩から、手紙を受け取ったでしょう? 今日から、魅夜様と一緒に住みますので」

……!!?
マジか!!

大分、嫌だ。

「それでは、失礼します」

と言うと相楽さんは帰って行った。

三人になり、沈黙が流れる。

その沈黙を破ったのは、クリス?だった。
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