キングとナイト

本音

暗闇の中、浮かんでは消えていく早紀の顔。

「あんたのせいで、あんな目にあったのに!」

ッ!!

そこで目が覚めた。



「……え?」

目に入ったのは、椅子に座りながら眠っている、会長と連夜先輩、それにクリスだった。

「ど、して…?」

どうして3人が此処に……。
腕を動かそうとして、体に鋭い痛みが走った。

「いっ!?」

そこで思い出す。

私、早紀に……。

『あんたのせいで』

早紀の言った言葉が頭にちらつく。


ガタンッ。

小さな音を起ててドアが開く。

「…おっ。目が覚めたな」

入って来たのは、南さんだった。
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