キングとナイト
「大変、聞きづらいんですが……。今日、魅夜様をそんな風にしたのは、コイツらですよね?」

相楽さんは私に数枚の写真を渡した。私は写真をパラパラとめくる。

その顔には全員、見覚えがあった。
そして、私の手は一枚の写真で止まる。

「…!」

早紀。やっぱり、調べられていた。



「……違います」

私は写真を全て見終わり、そう言った。

本当は、誰一人として間違っちゃいない。
だけど、これ以上、早紀を傷つけたくない。



「…どうやら、当たりのようですね」

それでも、相楽さんは騙せなかった。

「は?相楽、お嬢様は違うって言ってんだぞ?」
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